SUZUKI ADDRESS V100は、ターン&オイル併用ランプに代表されるように、とてもシンプルで合理的な設計の基に造られています。
部品点数が少なくなる分、故障要因の減少や運用コストを抑えることにも貢献しているのですが、ヘビーユーザーにとっては、それがかえって物足りなく感じ、不便にさえ思ってしまうところでもあります。そんなアドレスV100で長距離走るための快適化と、お役立ち装備の開発に取り組み運用してきた記録をご紹介します。また同様のコンセプトで造り上げた後継機シグナスXの記事も追加しました。

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技術的課題は時間をかけて取り組めば乗り越えられることが多い。
V100時代からの夢の装備であったメーター針先LEDも、磁気共鳴を利用した非接触給電によって遂に実現した。
その後、Arduinoの登場でマイコンの独自開発もしやすくなり、LMT01という150℃まで計測できる温度センサを使って、念願の油温計も完成。
安全上必要とみたTPMSも、ESP32を使ってゼロから開発。Bluetoothの信号を解析し、右上の小さなOLEDにタイヤの情報を表示させた。
いずれもコツコツと時間をかけて実験して壁を乗り越え、形にすることができた装備品。
運用しながらふと思いつくアイディアは、こうしていつか形にはなるのだが、人間のエイジングもまた着実に進み、そう悠長なことは言ってられなくなる。

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