Column

カテゴリ: column — 2013/05/31
梅雨前線

2013_06片岡義男の小説に「クルマの旅はテレビを見ているようなものだ」というようなフレーズが出てくる。
景色は見れるけど、風が当たらないから。
その点、バイクは風や陽射しにさらされ、暑さ寒さも直に感じ、時には雨に打たれ、またある時には花畑の香りを楽しめたりもする。
ちょうど梅雨時に、梅雨前線の下をくぐりぬけて北へ向かって旅した時には、たっぷりとそれを感じられた。
前線の南側は蒸し暑く、湿ったどんよりした天候だったのが、じきにひどい雨になり、更に走り続けると天候が回復してきて晴れ間も見えてくる。
そしてからっとした空気に変わるのがわかる。
傍から見れば、雨の中カッパ着て走っている姿が難儀に思えるかもしれないが
実は、旅先の空気を体全体で感じながら、とても幸せだったりするのだ。

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