シガープラグよりもUSBが便利!
出先で携帯端末のバッテリー低下は緊急事態です。
携帯を充電するにも、その他のデバイスを動作させるにも今やUSBが大変便利となっています。
そのUSB機器は多種多様なものが出回っており、単三型バッテリー充電器や、マップライト、カップウォーマー、果てはそうめん流し器などが製品化されています。
そこで、ハンドルポストにUSB電源を装備することにしました。主な用途は、ツーリングカメラとGPSに電源を供給することです。(後にGARMINにも供給するようにしました)
回路選定に当たっては、コンパクトな5Vスイッチング電源ユニットも選考対象となりましたが、説明書には内蔵FETがショートモードで破損した場合、入力電圧がストレートに出力されてしまう、という注意書きがありましたので、見送りました。
数百円の電源ユニットの故障で、接続されている高価な周辺機器が昇天してしまっうことがあるとしたら悔やみきれません。
そのうち電圧検出ICで安全装置を組んだらこのDC-DC版の電源を組んでみたいとは思いますが、今後の課題ですな。
で、ここは手っ取り早く、ほとんど秋月でキットとして出されている電源回路の構成と同じく、定電圧レギュレーターLM338Tを使用したシンプルな回路で電源ユニットを組むことにしました。
保護ダイオードやコンデンサはここまで要らないかもしれませんが、バイクの電源はノイズが乗っているかもしれず、すべてフェールセーフのため、念のためにです。
ハンドル下に設置するコネクタ部分は、タカチのプラケース(SW-30)にUSBコネクタと共に電源スイッチ、パイロットランプを組み込んであります。
電源ユニット本体はハンドルカバー右側内部に貼り付けて固定。ハンドルカバー内側は割と空間があります。そしてUSBコネクタのユニットはハンドル下左側に取り付け。
写真はコネクタユニットを取り付ける穴を開けているところです。プラの加工は大抵ホットカッター(カッター刃をコンロで焼いたもの)を使用して大まかに穴あけしてから、ぴったりのサイズになるよう丁寧に削ってゆきます。
上手くはまったら、後はエポキシ接着剤で固定し、配線関係は水が入らないようにRTVゴムで固めて完成。入力側には念のため、ヒューズ代わりのポリスイッチを入れてあります。
タカチプラケースの蓋はそのまま使用しており、電源を使用しない時や雨の日などはフタしています。
運用中のシーン。
さほど電力を喰うデバイスを接続するわけではありませんし、走行中は半ば強制空冷のようになっていると思われますので、ヒートシンクに触れてみても発熱は問題なさそうでした。
実際ロングツーリングでの連続運用も問題なく稼動してくれています。