トランクライトが必要

カテゴリ: Syg車体 — 2013/06/06

V100には標準装備のトランクライトがシグには付いていない!

まっ無くてもいいか、とも思ったのだが、
実際には日が暮れて真っ暗になった駐車場で困った経験もしたし、あったほうが良いことを痛感する。
ただのLEDライトだから、と気軽に開発を開始したのだが、設計コンセプトを考えてみると、電源の取り方やスイッチ動作で割と難しいことに気が付く。

まず電源の取り方については、以下の二つの方法が浮かんだ。
1.スーパーキャパシタを使い、蓄えた電気で点灯する方式
1F(ファラッド)5.5Vという電気二重層コンデンサが秋月で手に入る。これをバッテリー代わりにして点灯する。
この場合、テールランプのラインから電源を取り、走行中にキャパシタに電気を蓄えておくことになる。
長時間点灯はできないが、実際にトランクを開けている時間は?と考えると全く問題なさそう。

2.バッテリーから12Vを引っ張ってくる方式
回路的には最も簡潔にできそうである。そしてシグの配線図を見ればわかるのだが、車体右後部にあるレギュレータには、キーに関係なく常にバッテリー電圧がかかっているのだ。こんなにいい場所に12Vが来ているのだから、ここから手っ取り早く電源を取れるこちらの方式を採用。

加えて、フォトセンサで外の光を検知し周囲が明るい時は点灯しないようにちょっとした回路を加えた。

電源は取れたところで、次はシートが開いているかを検出するスイッチだが、これはかなり悩んで、リードスイッチなど磁気で検出する方法、傾斜スイッチやフォトインタラプタを使うなど考えてみたが、何よりも構造が簡単で耐久性に優れたものが求められる。
磁気の検出はしきい値に曖昧なところがあり、不採用に。結局単純な接点をロック機構に仕込んで完成させた。

更に整備上の邪魔にならないように、LEDはシートボックスに直接取り付るようなことはせず、ロック機構と一体化させて、シートボックス側に開けた穴を通してトランク内を照らす仕組みとした。シートの脱着に際してコネクタを付け外しするようだと忘れる可能性もあり配線を痛めることにもなりかねない。

明るさはさほど要らないようだ。1個50mA流せるFlexLEDを2個使って実験してみると、フルパワーでは明るすぎが判明。半分程度の電流で設計してみる。

開発に一番苦労したスイッチ部も図で示す。

シートを開けたときに回転するツメで挟み込むようにしてアースに落としている。ツメの方でも、ケースの方でもどちらかに導通があれば点灯する。
ケースはタカチのプラケースSW40に収めた。
何よりも常時通電状態のラインから電源を取っているので危なくないように、できるだけレギュレーターに近いところにヒューズ代わりのポリスイッチを入れてある。

ロックユニット部は砂埃の影響を受けやすい部分でもあり、アクリル板の裏側はだいぶ埃っぽくなってきているようだが、これまで全く問題なく運用できている。

メンテナンスの際、シートボックスを外せば点灯状態であるが、ロック機構を押し込んでおけば消灯できるので、特に問題はない。

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