Column

カテゴリ: column — 2011/01/15
冬四国

2011_12ガソリンスタンドはセルフがいいと思っていた。それもできるだけ大きくて明るい店がいいと。
燃費も計っているから毎回同じレベルまで自分で入れたいのと、店員さんとのやり取りに気を遣うのも何かと…。
ところが高知から松山へ抜ける国道において、ちょうど山間部に差し掛かったところでガソリン残量が危うくなってきたことがあった。
日も暮れてきて、しかもそこは町と町の間で何もない所。 絶対次のスタンドがあったら給油しなければ!と思い、エンプティセンサの点灯をとハラハラしながら見守りつつ更に走り続け、やっとのことでコーナーの真ん中に小さなスタンドの明かりが見えてきたので、無条件で立ち寄る。 おばちゃんが一人でやっている小さな店だった。
「目一杯入れてね」とリクエストするのだがナトリウム灯の照明も数が少なく影になる位置で給油口は暗かった。 自作のLEDライトで照らしてあげながらリクエストに応じてくれたおばちゃんに感謝して。借りたトイレもひなびていて何か妙に心温まる感じで、 おまけに事務所ではストーブで暖めた缶コーヒーまでご馳走していただいて、心身ともにすっかり暖まり、リフレッシュすることができたのだ。
この日、クリスマス寒波とかで、ツーリングモニタの気温計はマイナス3度ほどを記録した夜。 しかしここでの出来事はこのツーリング一番の収穫であった。 いい意味で期待を裏切られる暖かな出会いと郷愁と、これだからツーリングはやめられないのだ。

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