2013年2月 | ページ 2

カテゴリ: Sygハンドルまわり — 2013/02/10

やはり始まりはここから。。ウィンカーリレーをIC化してみる

V100の後継機としてのシグですのでどうしてもV100との比較となってしまいますが、ターンシグナルスイッチの操作感はV100の方が好きでした。大きなボタンノブが左右に振れる感じの動きで、そのまま押し込んでキャンセル動作、というのに手が慣れてしまっていたので。
シグの擦れながら左右にスライドするスイッチは最初馴染めなかったなぁ。キャンセル動作もまん中を押し込んで、パチッと大きな音を立てながら戻るし。。。
ともかく本題はウィンカーリレーでしたね。
スクーターのウィンカーリレーが奏でる、ポッコンポッコンという音はどうにもチープすぎていただけないのです。そのうちターンシグナルのインジケーターも装備する予定なので、やはりまずここから始まりとなります。

今回はONスタートのICウィンカーリレーを組んでみよう。
通電中、常時動作している555を使った回路とは違い、今回はスイッチオンでスタートする、より単車らしいウィンカーリレーを組んでみます。
こちら、おなじみのシグのウィンカーリレー。配線が3本来ていて、茶が+12V、茶/白がウィンカースイッチへ向かい給電します、黒がGNDです。

上部をホットカッターで切ったりしたけど、バラすのは結局下からです。コネクタ部は基盤に半田付けされていました。基板上にICと共に回路が形成されて(マーキングは消されているが555ではないのか)、その時定数で電磁石を動かしているような構造でした。
これらを皆取り去って、新たに組んだ回路の基盤を取り付けます。ボリュームが3つあるのは、点灯の長さ、消灯の長さと共に、初動(スイッチオン時)の点灯時間の調整用となっています。
TC4584というICを使用しており、今回の制作に当たっては回路を組まれたtakaさんのページを全面的に参考にさせていただきました。

元のケースに戻してシリコンで固めて、穴を3つ開けて、いつでもON、OFF時間の調整ができるようになってます。最適なタイミングに調整できたらアルミテープを張って防水してから元あった場所に固定。
当たり前のような装備ですが信頼性も求められる装備品なので、防水防塵、防振には最大限の気を遣い組み立てました。おかげでノントラブルで長期運用が出来ています。

カテゴリ: V100車体 — 2013/02/05

ホーンは唯一の攻勢に出るアイテム

クルマと比べると小さいバイクは視認されにくい傾向がありますが、そんな時、ホーンは唯一自車の存在を知らしめ、アピールし、ある場合くぎを挿すための重要な装備ではないでしょうか。
V100ラボは南海の孤島に位置しているため、直接雨や潮風が当たるホーンは、サビがひどく劣化も著しいものがあります。当然音量もしょぼいものになってしまいました。

そんなある時、オクでGSX1100Rのホーンというものをゲットすることができました。その取り付けですが、同じスズキだからか?驚くほどフィットするのでした。
V100はフロントカバーのステイがフレームにボルト止めになっていますが、それをスペーサーで延長します。M6x30 高ナットはホームセンターで手に入ります。

あと、ほんの少しの加工だけ必要で、2本のボルトの間隔が微妙に違うので、ホーン側の穴を拡大してやります。

また、前方への突出量も大きすぎるので、ホーンステイを軽くたたき伸ばしてやらなければなりません。
これだけで、驚くほどフィットしました。

音程も低く音量もいい感じです。

消費電流が大きくなるので、リレーを付ける方が良いと思いまして。リレーを付けるに当たっての注意点は、逆起電流を相殺するためにコイルと平行にダイオードを入れておくという点です。

カテゴリ: V100車体 — 2013/02/05

セキュリティ装置の開発

世にはいろんなセキュリティ装置が出回っているが、それも自作してしまおうと考えました。
秋月で手に入れたピッキングアラーム(\700なり)を使用して、そのままメインキーシリンダーに貼り付けて使おうという企画です。V100から電源を取る事と、動作中にLEDが光るようにする仕様です。
ピッキングアラームは単4電池3本(4.5V)で駆動するようになっていますが、その電池スペースに、LM317で組んだ4.5Vの定電圧回路を組み込みます。動作中は警戒動作を知らせる極低消費電力のLED点滅回路を採用しました。

さて、動作はメインキーをLock位置にした時にV100からの電源が通電するようにしたいので、メインキーの接点を改造しなければなりません。

接点の配置を見ると、Lock時にも接点が用意されているのですが、キーOFF時と同一の接続で、点火ラインをアースに落とす接続になっています。
これを流用(つまりオープン)にしてしまうと、素早くキーをオフからロックにした場合、エンジンが止まらない可能性も出てきますので、ここは諦めて。。

メインキーの端子カバーにマイクロスイッチを埋め込みます。
これが上の写真で見える回転接点のプラスチック部分で押されて、Lock時にスイッチオンとなります。

低消費電力のLED点滅回路の実験。
ICL7611を使った回路です。写真の電源は1Fのコンデンサです。このコンデンサに溜まった電気だけで1日以上点滅動作をします。

これとレギュレーターを電池スペースに組み込んで、メインキーシリンダーにロックタイで固定して…また車体の(防犯上秘密の)場所に、電源スイッチを付けて任意にオンオフできるようにしておきました。これにより動作させたくない場合とかアラームを停止したい場合の対応ができます。

企画だけなのですが、さらに優れたシステムの構想もあります。それは、
PHSの位置情報システムを活用するものです。
PHSの最低料金設定で「安心だフォン」月額977円と言うのがありますが、そのプランで端末を入手し、5Vのレギュレーターで電源回路を組んで、メインキーオンで充電するように接続し、電話機の電源は入れっぱなしにします。
これを車体の奥深くに設置しておくとどうでしょうか。連続待受 約490時間 の端末は万が一車両の盗難にあったとしても、位置情報システムにて、大まかな居場所を絞れることが期待できます。電話をかければ呼び出し音がするので、自分のだとわかります。
ただし難点は、PHSの通話圏外になるような建物の地下室とか辺ぴな場所では無力になってしまうことです。

カテゴリ: V100車体 — 2013/02/05

走りながらマシンと対話するのです

ライダーは大抵、走行中の自分のマシンの音を常に聴いて、コンディションを計り、それに応じた走り方をするものです。
ところが、スクーターはプラスチックのカバーで覆われているゆえに、エンジンや路面からの振動を受けて、あちこちがノイズ源となりやすく、いろんな音が出てきます。
ハンドルの下辺りから唸るような音が出る時は、レッグシールドカバーの中央を止めているビス(インナーポケット(ラック)の中にある大きなビス)を見てみましょう。汚れている場合は、振動により細かい削りかすが出ている事が考えられます。
このビスには段差が付いていてプラスチックを圧迫し過ぎないような構造となっていますが、プラスチック部分が磨耗してくるとガタツキが出てきます。そんなときは大きなワッシャをかましてレッグシールドカバーをしっかり留められるようにしてやればOK。
シリンダーを覆っているシリンダーカウリング、ファンケースも同様な理由で騒音源となりやすいので、シリコン(RTVゴムなど)でクランクケースに貼り付けておくのも良いです。
エンジンのアイドリング時にクラッチの辺からカラカラ…という音がする場合は、クラッチハウジングプレートの3箇所の穴が叩かれて拡大してガタついている場合があります。D社からセピア用?の「クラッチハウジングプレート」が安価に売り出されていたので、それを何回か取り替えたことがあります。

もっと困ったのは、
スロットルを開けたときにカリカリカリ…という激しい金属音がすること。
もしやE/Gのノッキング音ではないか?と非常に気がかりでしたし、本当のエンジンのコンディションを掴むためにはとっても邪魔になる騒音です。パワーオンにした時だけ出ます。
この音が出ているときに、左足を器用に使ってセンタースタンドを押し下げてみて、見事に音が止まる!という場合はセンタースタンドのシャフトが、エンジン高負荷時の振動で暴れているということになります。
(そうでなければ本当にノッキング音かもしれないので、吸気系から余計なエアーを吸っていないかチェックした方がよろしいでしょう。)

このスタンドの騒音もV100のシンプルな造りがマイナスに作用したものです。
スタンドとエンジンの間を、ただシャフトを通して割ピンで脱落防止してあるだけの構造なので、横から押さえつける力も無く、しかもセンタースタンドを掛ける度に、穴の部分に強い力が加わり、スタンドシャフトの穴も拡大してゆき、さらに状況を悪化させるのです。

そこで決定的な解決策!左右それぞれのシャフト貫通部をボルトで固定してしまうというもの。
ホームセンターで手に入るごく普通のボルトM10の1.25ピッチの細目ねじ、長さは50mmを使用します。
細目ならば全ねじではない(写真のように途中までしかねじ山が切っていないもの)が手に入るからです。
これを左右それぞれのシャフト穴に通して、程よく締めつけたら、ダブルナットにして脱落を防止します。滑りをよくしようとしてワッシャを入れてしまうと、それがまたノイズ源になりかねないのですが、手元にあったテフロンワッシャと重ねたものを一枚だけ内側で使用しています。
これは劇的に効きました。

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